皮膚科・眼科

皮膚と目の病気

近年ペットに増えているアレルギー性皮膚炎。体内に侵入した異物を除去する反応が強すぎるため、自分自身を傷つけてしまうのがアレルギーのメカニズムです。アレルギー性皮膚炎は「アトピー性皮膚炎」と「食物アレルギー」の二つに分けられます。食物アレルギーは原因となる食べ物を除外すれば良いのですが、アトピー性皮膚炎の原因は多岐にわたります。そのため、いつから発症しているのか、どのような状況かを丁寧にお聞きし、必要な検査をピックアップしていく必要があります。

そのうえで、ステロイドを使用するのかどうか、シャンプーなどのスキンケア、食事の改善、サプリメントの使用など様々な選択肢をご用意し、オーダーメイドの皮膚治療を提案いたします。


眼の病気は、飼い主様によっては「年のせいだから仕方ない」と思う方もいらっしゃいますが、事前に対策することで防げることはたくさんあります。当院では眼圧測定や眼底検査を行い、精密な検査から明らかになった診断結果をもとに、初期症状で食い止めることを大切にしています。少しでも違和感を察知したら、スリットランプ検査、角膜染色検査、結膜角膜細胞診、涙液量検査、眼圧検査、眼底検査、エコー検査を行います。

皮膚に関する病気について

皮膚の主な病気一覧

  • アトピー性皮膚炎
  • 外耳炎
  • アレルギー性皮膚炎
  • 感染性皮膚疾患
  • 免疫介在性皮膚疾患
  • 内分泌性皮膚疾患など
  • 膿皮症

アレルギー性皮膚炎

ハウスダストや花粉など、日頃過ごす環境の中に存在するアレルゲンに対して、体が過剰反応をしてしまい皮膚炎を発症している状態です。体質に原因があるので、完治させることは困難ですが、改善していくことはできます。高価ですが即効性があり、副作用の少ないアポキル錠剤。副作用に気を付けて処方するステロイド。おだやかな作用が期待できる抗ヒスタミン剤。ほかにも免疫抑制剤や原因となるアレルゲンをあえて身体に入れる「減感作療法」(アレルゲン特異的免疫療法)など様々な療法をオーダーメイドで組み合わせていきます。

初期症状

  • 痒みや皮膚が赤みをおびてくる
  • 四肢の先をしきりになめる

膿皮症

原因となる細菌は主に皮膚に常在するStaphylococcus pseudintermediusであり、とにき他のブドウ球菌や緑膿菌、大腸菌なども原因となります。膿皮症の発症には皮膚炎としてアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、副腎皮質機能亢進症や甲状腺機能低下症、先天的要因として本態性脂漏症や先天性角化異常などの基礎疾患を検討する必要があります。

初期症状

  • 表皮が固くなったり、粉っぽくなる
  • 毛穴が炎症を起こしている

皮膚に関連する症例はこちらからご確認ください。

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目に関する病気について

目の主な病気一覧

  • 結膜炎
  • ドライアイ
  • 眼瞼炎
  • 角膜疾患
  • 白内障
  • 網膜疾患
  • 緑内障
  • 眼瞼腫瘍など

白内障

白内障は、眼の「水晶体」が白濁する病気です。視力の低下を引き起こし、最終的には失明に至る病気です。「先天性白内障」と他の病因で発生する「後天性白内障」に分かれています。また、遺伝的要因も大きく関与し、犬種で言うとプードルやビーグル、柴犬などに多いといった特徴が見られます。放っておくとどんどん症状が進行するので、超音波検査、眼圧測定や眼底検査を用いて、早期に対応していく必要があります。

初期症状

  • 涙の量が多い
  • 目やにが多い

眼科に関連する症例はこちらからご確認ください。

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