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犬の肺血栓症(Pulumonary Thromboembolism-PTE)

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肺血栓症(PTE)は、一つまたは複数の肺血管が凝血塊によって閉塞することです。凝血塊は、肺の局所または離れた場所で形成され、肺の血管に移動する。PTEは、臨床的に問題とならない血栓塞栓から、突然死につながる大量の塞栓まで様々です。死亡率は高いです。

 

PTEでは肺動脈塞栓によりガス交換のない生理学的死腔が拡大するため、低酸素症を生じ呼吸促迫が起こります。

胸部レントゲンでは全く異常が見られないことが多く、確定診断は肺動脈造影または肺血流シンチグラフィで行いますが呼吸困難突発ではほぼ困難です。除外診断および血栓の検査などで診断できます。僧帽弁閉鎖不全症と血栓形成素因が重なった時に重篤なPTEが生じることがあります。

 

【症状】   症状は様々であり、最も一般的な症状は、呼吸困難、頻呼吸、抑うつです。咳、喀血、チアノーゼ、失神があります。

心拍出量がが著しく減少した患者は、虚脱、ショック及び突然死が起こりうる。

 

【治療】   酸素吸入、抗凝固薬、血栓溶解薬など。