通常、失神の原因は心臓性の不整脈であることが多い。急激な心拍出量の低下による脳血流量の減少に伴い脳への酸素供給が妨げられて発現します。重度の徐脈や頻脈によって血液循環がある時間滞った時に失神が発現することがあります。

失神は似たような症状を呈する脳神経疾患に伴う発作との鑑別が必要です。

失神の原因には徐脈や頻脈などの不整脈、大動脈狭窄や肺高血圧、上部気道閉塞からの低酸素症、発咳などに起因する反射などがあります。

それらは稟告やスクリーニング検査である程度の鑑別は可能です。

診断が難しいケースとして脳神経疾患による発作であっても症状が軽い場合に発作なのか失神なのかわからない時にホルター心電図検査を行い症状に一致する不整脈が発現していれば診断することができます。